虎に翼こうだったら

朝ドラ「虎に翼」がこんな展開だったらよかったのにって妄想です

虎に翼こうだったら 最終回 余命を知った寅子は優三の夢を思い出し……

自宅療養することになった寅子は書斎で本棚を眺め、2冊の本を取り出す。

 

どちらも寅子と航一が校正作業をした『日常生活と民法』だが、初版は佐田寅子、新装版ら星寅子となっていた。

回想

「優三さんの夢を代わりに叶えたことにしちゃおうかな」

編集者「いやぁ驚きましたよ、星先生と佐田先生がご結婚されるなんて。ちょうど新装版を出そうと考えていたところでして……」

(改装版を手にして)寅子「やっぱり、私が名前を変えて星家の人間になるべきだったのよ」

 

優三「法律の本を書きたかったかな」

 

星家を訪れ寅子を見舞う花江と直明

直明「お姉ちゃんに頼まれた学校の教科書、これでいい」

中、高校の社会と国語の教科書を何冊か持ってきている。子供向けの法律の本を書くのに参考にしたいと頼んだのだ

寅子「ありがとうね、直明が学校の先生でよかった」

花江「トラちゃん、やっぱり登戸の家に戻らない?子供たちもいるし」

直明「お義姉さん……」

寅子「ありがとう、花江、その気持ちだけでうれしいわ。でも大丈夫よ。航一さんものどかさんも本当によくしてくれるし」

 

(女子部5人と玉が海に行くなら、航一が寅子を、轟が玉を、道男が梅子がおぶらないとならないが、あっもう新潟で海に行ったか)

 

編集者「こちらが見本誌になります。寅子先生にご確認いただいて、よろしければ印刷に回します」

寅子の容態は悪くなっていき、編集者との打ち合わせは航一が行っていた

「ありがとうございます」

2人で寅子がいる寝室のほうを見る

 

寅子「編集者さん、お帰りになった?ごめんなさいね、全部航一さんに任せっきりで」

航一「僕にできることは何でもしたいんだ」

寅子「ありがとう。謝辞を見た?」

航一が表紙をめくって現れる最初のページにを開けて寅子に見せる

「私の行く先を教えてくれた前夫佐田優三といつも寄り添い支えてくれた現夫星航一に変えて」

 

(最大の功労者は穂高だと思うけど)

寅子「私が法律の道を目指したのは優三さんのおかげなの。いっも暴走する私にストップ掛けてくれたし……

(優三の部屋の前で話す2人の回想、教室で一緒に並んでる姿も……あれはいつどこで?)

 

そして、あなたに会って(あっ、あげるべき夫婦のエピソード、思い付かない)、いつも私に寄り添ってくれて、本当にありがとうね」

 

航一から本を受け取り、表紙を見る

タイトルは『トラちゃん先生が教える法律のおはなし』で主題歌タイトルバックに似たイラストで法衣姿の寅子のイラスト

(照れたように笑う寅子)

 

そして、著者名は「佐田寅子」

寅子「航一さん、これは?」

航一「ずっと、あなたから名前を奪ったこと、ずっと申し訳なく思っていたんだ。この本を出すのは優三さんの夢だったんでしょ?(監修した本を出すときの寅子の言葉を覚えていた)寅子さんが嫌なら変えてもらうけど……」

首を振り寅子「ありがとう」

2人の夫婦として歩んだエピソード……

特筆すべきものが思い浮かばないが……

 

航一に抱き締められた寅子が

「航一さん、もうひとつお願いがあるの」

「分かってる。寅子さんの気持ちはすべて分かってるよ」

(オープニング追加制作された2番バージョン)

 

とあるお墓(ロケ地は香川の武藤家の菩提寺)

 

航一、優未、住職の3人が、まず武藤家のお墓で拝む

優未「おばあちゃん」(はるの回想)

 

そして、もうひとつのお墓に

航一「ありがとう、ございます。妻の希望をお受けくださって」

お墓の墓石をづらして小さめの骨壺を納める2人

回想

「私が死んだら、遺骨を半分、優三さんが眠るお墓に納めて欲しいの」

 

立ち上がった航一が空を見上げる

 

川辺で航一と寅子が向き合うシーンが現れ、寅子の声で憲法14条が朗読され「完」

虎に翼こうだったら 最終回 余命を知った寅子は優三の夢を思い出し……

自宅療養することになった寅子は書斎で本棚を眺め、2冊の本を取り出す。

 

どちらも寅子と航一が校正作業をした『日常生活と民法』だが、初版は佐田寅子、新装版ら星寅子となっていた。

回想

「優三さんの夢を代わりに叶えたことにしちゃおうかな」

編集者「いやぁ驚きましたよ、星先生と佐田先生がご結婚されるなんて。ちょうど新装版を出そうと考えていたところでして……」

(改装版を手にして)寅子「やっぱり、私が名前を変えて星家の人間になるべきだったのよ」

 

優三「法律の本を書きたかったかな」

 

星家を訪れ寅子を見舞う花江と直明

直明「お姉ちゃんに頼まれた学校の教科書、これでいい」

中、高校の社会と国語の教科書を何冊か持ってきている。子供向けの法律の本を書くのに参考にしたいと頼んだのだ

寅子「ありがとうね、直明が学校の先生でよかった」

花江「トラちゃん、やっぱり登戸の家に戻らない?子供たちもいるし」

直明「お義姉さん……」

寅子「ありがとう、花江、その気持ちだけでうれしいわ。でも大丈夫よ。航一さんものどかさんも本当によくしてくれるし」

 

(女子部5人と玉が海に行くなら、航一が寅子を、轟が玉を、道男が梅子がおぶらないとならないが、あっもう新潟で海に行ったか)

 

編集者「こちらが見本誌になります。寅子先生にご確認いただいて、よろしければ印刷に回します」

寅子の容態は悪くなっていき、編集者との打ち合わせは航一が行っていた

「ありがとうございます」

2人で寅子がいる寝室のほうを見る

 

寅子「編集者さん、お帰りになった?ごめんなさいね、全部航一さんに任せっきりで」

航一「僕にできることは何でもしたいんだ」

寅子「ありがとう。謝辞を見た?」

航一が表紙をめくって現れる最初のページにを開けて寅子に見せる

「私の行く先を教えてくれた前夫佐田優三といつも寄り添い支えてくれた現夫星航一に変えて」

 

(最大の功労者は穂高だと思うけど)

寅子「私が法律の道を目指したのは優三さんのおかげなの。いっも暴走する私にストップ掛けてくれたし……

(優三の部屋の前で話す2人の回想、教室で一緒に並んでる姿も……あれはいつどこで?)

 

そして、あなたに会って(あっ、あげるべき夫婦のエピソード、思い付かない)、いつも私に寄り添ってくれて、本当にありがとうね」

 

航一から本を受け取り、表紙を見る

タイトルは『トラちゃん先生が教える法律のおはなし』で主題歌タイトルバックに似たイラストで法衣姿の寅子のイラスト

(照れたように笑う寅子)

 

そして、著者名は「佐田寅子」

寅子「航一さん、これは?」

航一「ずっと、あなたから名前を奪ったこと、ずっと申し訳なく思っていたんだ。この本を出すのは優三さんの夢だったんでしょ?(監修した本を出すときの寅子の言葉を覚えていた)寅子さんが嫌なら変えてもらうけど……」

首を振り寅子「ありがとう」

2人の夫婦として歩んだエピソード……

特筆すべきものが思い浮かばないが……

 

航一に抱き締められた寅子が

「航一さん、もうひとつお願いがあるの」

「分かってる。寅子さんの気持ちはすべて分かってるよ」

(オープニング追加制作された2番バージョン)

 

とあるお墓(ロケ地は香川の武藤家の菩提寺)

 

航一、優未、住職の3人が、まず武藤家のお墓で拝む

優未「おばあちゃん」(はるの回想)

 

そして、もうひとつのお墓に

航一「ありがとう、ございます。妻の希望をお受けくださって」

お墓の墓石をづらして小さめの骨壺を納める2人

回想

「私が死んだら、遺骨を半分、優三さんが眠るお墓に納めて欲しいの」

 

立ち上がった航一が空を見上げる

 

川辺で航一と寅子が向き合うシーンが現れ、寅子の声で憲法14条が朗読され「完」

虎に翼こうだったら 最終週(木) 寅子病院で再会したよねと小橋 寅子はある決意をする

航一「わざわざありがとうございました」

よねが優未に「しっかりするんだぞ」

寅子の病室に戻る航一と優未を見送ったよねと轟が出口のほうに振り返ると小橋と稲垣がいた。

小橋は涙ぐみながら「佐田はそんなに悪いんかよ!」

よね「なんだよ、おまえが寅子の心配かよ」

稲垣「小橋は戦後すぐ、民法改正準備室のときから佐田と一緒にやってきて、判事仲間の中では一番長い付き合いなんだよ」

よね「民法改正準備室に小橋も……」

轟「喉が乾いたなぁ、なんか飲み物買って来ようか。稲垣も手伝って」

稲垣「あ、あぁ。2人はここで待ってて」

よね「お、おい」

よねはベンチに座りうつむいている小橋を見る

(轟はずっとよねと小橋を仲直りさせたいと思ってるいて、千載一遇のチャンスと2人きりにすることにしたのだ)

(オープニング)

 

ベンチに並んで座る2人

よね「あのときは悪かったな、蹴ったりして」

小橋「いや、俺も、女子部をバカにしたりして、悪かったと思ってる。蹴られて当然さ。

俺は三男で、父から家の事業は跡取りの長兄が継ぎ、次兄は補佐役としてのポストを与えるが、お前は弁護士の資格でも取って独立しろと言われて法学部に行かされたんだ。

俺が嫌々ながら法律の勉強してるのに、望んで大学にやってくる女子学生が妬ましかったのかもしれないな

本当に悪かった。アホみたいだったなぁ、あのときの俺」

よね「何年前の話だ。今さら過ぎよ」 

小橋「ホント、今さら過ぎるな(笑)」

(何年掛かってるねん!戦後すぐに再会したときに謝っておけよ)

 

一通りの治療はしたが、目立った効果はなく自宅療養することになり、優未と航一に付き添われて自宅に戻ってきた寅子。

 

寅子「久しぶりの我が家ね。優未、あなたは大丈夫なの?大学に戻るんでしょ」

優未「もう少ししたら行くわ」 

優未は先輩に勧められて応募した東京女子医大寄生虫研究所に採用され研究員として働いている

 

自宅の書斎にある優三の写真に

「長い時間が経ったけど、もうすぐそちらに行くことになりそうよ」

河原での回想

「あのとき、優三さんに言われたように、自分のしたいことをがむしゃらにやってきたけど、褒めてもらえるかしら?もう心残りもないし」

 

本棚に並ぶ本を見て、2冊の本を取り出す

一冊は寅子と航一が校正作業をした『日常生活と民法 星朋彦著 星航一 佐田寅子補修』

 

もう一冊も『日常生活と民法』でこちらは新装版で補修者は「星航一 星寅子」になっている。

 

回想

編集者「いやぁ驚きましたよ、星先生と佐田先生がご結婚されるなんて。あっ、佐田じゃなくて、星……寅子先生?」

複雑な表情を浮かべる寅子  

編集者「ちょうど新装版を出そうと考えていたところでして、『星朋彦著 星航一 星寅子補修』とお二人の結婚をお祝いする帯もつけて」

航一「いや、それは……」

編集者「そうですか、せっかくの宣伝にもなるのに」

 

その後2人で

航一「なんだか、申し訳ないよ。寅子さんだけ姓を変えさせてしまって。著者名までも」

寅子「考えてみれば、不思議な縁よね。お父様の著作を航一さんが校正するのはともかく、私も参加して、そして夫婦になって。

やっぱり、私が名前を変えて星家の人間になるべきだったのよ」

ナレ「と無理やり納得させている寅子なのでした」

 

2冊の本を眺めながら

「優三さんの夢を代わりに叶えたってことにしましょうか」と言った自分の回想

そして、「法律の本を書くのが夢だった」と言った優三を思いだし 

 

寅子「そうだわ、まだやり残したことがあるじゃない」

 

続く

 

虎に翼こうだったら 最終週(水) 大詰めを迎えた男女平等問題専門家会議の懇親会で寅子は

寅子を座長とし各界界で活躍する15人の女性からなる雇用における男女平等問題専門家会議も大詰めを迎え、懇親会が笹寿司で行われている。 

 

道男が跡を継いだ笹寿司から寿司を取っている。

委員1「ネタが新鮮で美味しいわね」

寅子「築地にある『笹寿司』のお寿司、ぜひまた利用してあげてね」

(築地から東京裁判所、以外と近かった)

 

 

談笑している女性たちを寅子が見回し

寅子「戦後間もなく、私が裁判官として働き始めたのは、世の中をよくしようなんて高尚な理想に燃えたわけでもなんでもなく、父や夫、兄までも失い、家族を養い生きていくいくためだった。

娘はまだ小さかったけど、兄の未亡人の、私の女学校時代からの親友だったからよけいにだけど、義理の姉が家のことも娘の面倒もすべてやってくれた。今思えば、私が父親で義姉が母親の5人家族、家のことは妻に任せっぱなしの父親みたいなもんだったわ。

でもね、結婚しているみなさんは、家のことも仕事も両方抱えて、それでちゃんと責任ある仕事ができるのだろうか?男性と同じように生きることが本当にその女性にとっていいことなんだろうか?そんなふうに悩んだこともあったわ。

みなさんの姿を見ていると、そんなこと杞憂だったと思えるわ。もちろん、まだまだ様々な問題や女性差別もあるでしょう。専業主婦として生きたい女性の選択も尊重しないとならない。

でも家族や家庭のことも大切にしながら、それでも働き続けたいって女性がいるなら、その人がその人らしさを失わずに生きていくために、後押しできる法律を作ること、それが私の後に続く女性たちへの贈り物になるかもしれないわね」

 

委員2「寅子先生、嫌ですわ。なんだか遺言みたい」

委員3「先生にはまだまだ私たちの先陣を行ってもらわないと」

 

会が終わり、店を出る委員たちを見送る寅子

美佐江「この会で先生とご一緒できて、とてもうれしかったわ。今度ぜひ私と家族とも」 

 

胸を押さえ、倒れ混む寅子 

美佐江「先生、どうしたんですか」

梅子「寅ちゃん、だいじょうぶ?優未ちゃん、お母さんが」

店の奥から出てくる優未(バイトしてる)

「お母さん!どうしたの!!」

 

病院で、医師と対面する優未と航一

優未「先輩!……お久しぶりです」

(担当医師は優未の大学時代の先輩だった)

医師「佐田さんのお母様は有名な裁判所と聞いたことがあったけど、やっぱりそうだったんだね」

航一「妻は?妻の病状は?」

医師「骨肉腫の可能性が高いかと……悪性の場合は……」

優未「私のせいだわ。私が医師になっていれば、お母さんの症状にもっとはやく気がついたのに。研究も辞めずに……」

航一「優未のせいじゃないよ」

 

夕方、病院の待合室で

優未「さっきはごめんなさい、取り乱してしまって」

医師「優未ちゃん、大学の研究所を辞めてしまったのは驚いた。今はどこかで?」

(首をふる優未)

医師「実はうちの大学でも、寄生虫研究所を作ることになって、ゼミでも一緒だった○○先輩覚えてる?彼が研究所所長に内定して、研究員の募集はこれからだけど、修士までの資格があるなら受けてみたらどうかな」

優未「私が研究所に、今さら?」

医師「ブランクは関係ないよ。子育てを終えてから院に戻る女性も最近、ちらほら見かけるし。お母さんがこんなときにする話じゃなかったかな。でも考えてみて」

 

医師が立ち去ったあと、よねと轟が来る

よね「寅子はそんなに悪かったのか」

航一「以前、癌の告知の話をしたときに、寅子さんは『私は絶対知りたい。必ず話してね』って言ってたな」

優未「ダメよ、そんなこと。かわいそうすこぎる」

航一、優未を抱き締める

航一「そうだね、僕も伝えるのは……」

よね「アホか!寅子がそう望んでたんだろ!おまえたちは寅子がそんな弱い人間だと」

轟「佐田のことは、佐田の家族に任せて」

航一「いや、よねさんの言うとおりだよ。寅子さんはそんなことでめげるような女性じゃなかった。ちゃんと真実を知り、自分の運命に立ち向かう力のある人なんだ」

優未「よねさんは私たち家族以上にお母さんのことを分かってらっしゃるのね」

 

優未と航一は病室に戻り、よねと轟が出口をほうに向かおうとしたら、小橋と稲垣が。小橋は泣いている? 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

虎に翼最終週(火) 男女平等問題専門家会議に参加した寅子はある人物と再会する

1979年12月、雇用における男女平等を考え提言する男女平等問題専門家会議が労働省で開かれることになり、寅子は座長として参加した。

参加メンバーは各界で活躍する15人の女性だ。

(女性たちのなかに尾野真千子らしき女性が)  

資料を眺める寅子は参加者名簿を見て、目を止める 

 

一口に男女平等と言っても体力面、あるいは妊娠、出産する女性のハンディをどのようにカバーし平等とするのか考え方なければならない。

委員1「確かにそうですが、妊娠中・出産後の健康確保措置等を推進すること同時に行わなければ、女性にだけ負担が増すことに」

委員2「働く女性が母性を尊重されつつ働ける環境作りを企業側に求めていかなくてはなりません」

 

寅子「第一回男女平等問題専門家会議を終了します。次回は……」

 

帰り支度をする寅子の前に1人の女(尾野真千子)が近づいてきて

「お久しぶりです、佐田先生」

(オープニング)

 

「ご一緒できてうれしいわ。ご活躍は伺っていますよ、美佐江さん」

「先生、選挙のときに、先生も応援してくださってると地元の支援者から伺いました」

「古い風習を打ち破って女性のために活動しようとする政治家さん、応援しないわけにはいかないわ」

 

美佐江は大学卒業後、地元の政治家の息子と結婚一男一女を儲けるが、義父が汚職で失職、跡を継ぐと思われていた息子ではなく嫁の美佐江が出馬したことを、汚職でついた悪いイメージを払拭するためだ、お坊っちゃん育ちの息子より嫁が東大卒の嫁のほうが頭がいいからと揶揄する声もあったが、女性や弱者に寄り添う政策を掲げトップ当選。若き女性議員として頭角を表していた。

(新聞記事や選挙演説、当選時の挨拶で表現)

 

竹もとに移動。もちろん笹寿司との合併はなく、次男徹次が店を手伝っている。

常が亡くなったとき、一応知らせにきた徹次と再会、和菓子好きだったこともあり、竹もとを手伝うようになり、今はあずきを煮るは彼の仕事だ。

(回想)

徹次「あのあと、兄さん一家は事務所の近くに新居を構え、あの家にはおばあちゃんと僕、光三郎とすみれさんが。

すみれさんがおばあちゃんのお世話をしてくれて。お母さんがよかったら家に戻ってきてくれても」

梅子「私は今、ここで働いているから」

徹次「あんみつ、懐かしいな。学生のころたまに食べにきてて、お母さんがこのあずきを作ってたんだね」

2人の様子を心配そうに見ている竹もと夫妻

徹次が帰ったあと、彼に手伝ってもらえないかと梅子に提案したのだった

 

美佐江「先生には本当に感謝してるんです。あのとき先生の手紙がなければ」

 

(回想、美佐江が東大に行った年の夏、初めての里帰り)

母「元気そうで安心したわ。大学は楽しい?」

美佐江「ええ、まぁ」(浮かない顔)

父「そうだ、佐田支部長から何通か手紙が届いていて、東京の住所をお教えしましょうかと言ったんだが、こちらにお送りして、お戻りになったときに読んでもらえばいいと」

 

部屋に戻り、封は切らずに机の上におき、ベットに横たわる。  

 

東京に戻る前の日、荷造りしながら、起きっぱなしだった手紙をゴミ袋に入れようと迷うが開けて読むことに

 

「美佐江さん、お元気ですか?

この手紙を読むころには東京での生活を楽しんでいらっしゃることと思います。

知り合いの大学生によると(甥の直人のことだがあえてぼかす)、東大の女子学生の数はとても少なく、トイレなど不便が多いそう。私が大学で学び始めた頃を思い出しますが、あの頃よりはましになっているでしょうか?

大学では4人の掛け替えのない友人に恵まれました。美佐江さんも……」

 

美佐江「なんなのこれ」

手紙の末尾

美佐江さんからいただいた質問の回答を書こうと筆を取りましたのに、なんだか取り留めのないことばかり書いてしまいした。

これはまた、次回への課題とさせてください。もう少し考えさせてくださいね」

 

2通目、3通目も同じような内容だった。

寅子の日常生活の話のあとに、美佐江が投げ掛けた質問に対する考察があった。

「なぜ人を殺してはいけないのか?自分が殺されたぬないから……は単純すぎでしょうか?」

「1人、1人大切な存在で、その人の命を奪うことは生命に対する冒涜だから」

 

読み終えた手紙は引き出しにしまっておいた。

 

寅子からの手紙は2、3ヶ月に1回の割合で投函され、帰省する度に、2、3通貯まっていた。 

「なぜ人を殺してはならないのか」説得力のある答えがないまま、最後の手紙になった。

 

「ところで、4月に東京に戻ることになりました。

これを機に、このお手紙にも区切りをつけてもよろしいでしょうか?

何の力にもなれず、本当にごめんなさい。

川崎の実家の住所を書いておきます。

もし、気が向いたらお手紙ください。

突然会いに来てくださっても大丈夫ですよ。狭くて騒がしい家ですが。

あなたのことを思っている人がいること、忘れないでください」

 

登戸の家で楽しそう話す優未や直人、直治

優未「えー!直明お兄ちゃんに彼女が!2人は会ったことあるの?」

直治「俺たち初耳で」

直人「でも、あの人じゃないかな?お母さんが新潟に行ったときに」

直治「あー!あのときの!?」

優未「なになに!?教えてよ!」

 

そんな様子を窓の外から伺う美佐江

やがて振り返り、外に歩きだす

 

寅子「ごめんなさいね。結局、何の答えも出せず、なんだか気持ちの押しつけみたいな手紙だったわね」

美佐江「いいんです。あのとき、東京にいって、自分がちっぽけな井の中の蛙だったことに気がつかされて、でもこんな私のことを思ってくれている人がいること、すごくうれしかった。いつか、あんな楽しい家庭が持てたら。そう思って生きてこれたんです」

寅子「今日はね、本当にうれしかったの。美佐江さんだけじゃなく、こんなにたくさんの女性が続いてくれていること。少しずつでも変えて行きましょうね」

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎に翼こうだったら 最終週(月) 家庭裁判所所長だった寅子が定年退職して

1979年11月、新潟家庭裁判所前には多くの人たちが集まっていた。この日定年退官する所長の寅子を見送るためだ。

職員の他、杉田兄弟、高瀬夫妻など三条地裁時代に寅子と交流のあった人たちも駆けつけた。

杉田「佐田判事、おつかれでした!」(花束を渡す)

「ありがとう。新潟の地で裁判官人生を終えられること嬉しく思うわ」

航一「お疲れさま、寅子さん」(花束を渡す)

見送りの人のなかに航一もいた。自身の定年退職後、寅子と共に官舎で暮らしていたのだ。

「航一さんもね、ありがとう」

若い職員「官舎にお邪魔して、これまで所長の奥さんにお茶を淹れていただいているときは当たり前に思っていたのに、同じことをしていただいたら、なんだかとっても恐縮して。そんなおかしさに気づかされたのはいい経験でした」

テレビ局の人「所長、最後にひと言お願いします」

寅子「家庭裁判所は地域の人々からから親しまれる裁判所でなくてはならないそう考えて勤めてまいりました。子供の生育には家庭での幼児教育が大切なのは言うまでもありませんが、不幸にして家庭環境に恵まれない子供たちもおります。そういった子供たちの問題は社会全体で考えなくてはならないと思っているからです……」

(オープニング)

 

ライトハウスでハヤシライスを食べる寅子と航一

寅子「このハヤシライスも食べ納めね」

美位子「寅子先生、お久しぶりです。最後にどうしてもお会いしたくて、村上店はお休みにして主人と一緒に来てしまいました」

美位子の夫「美位子が東京でお世話になったそうで」

ライトハウスで働いていた美位子は店で知り合った男性と結婚し、彼の故郷新潟県村上市ライトハウスの支店を経営している。

寅子「お世話したのは私じゃないわ。轟さんとよねさん。2人ともお二人の結婚を聞いて喜んでいたわ」 

(回想)

よね(美位子から届いた手紙を読みながら)「結婚!?あんな目にあったのに、あいつはよく男性を信じることができるよな」

轟「男もいろいろ。クソだけじゃなく信頼できる男もいること、美位子はちゃんと分かっているんだよ」

よね(納得いかなそうな顔)

 

涼子「しばらくはご自宅でゆっくりお過ごしになられるの?」

航一「退職したら2人で海外旅行に行くのが夢だったんです。ヨーロッパの国々を寅子さんと2人で……」

涼子「まぁ、素敵!」

 

東京、星家

地球儀を回しがら、ヨーロッパ周遊旅行のプランを練る航一。

具体的な日程などかなり決まってきているようだ。

寅子はリビングで客人の対応

優未がお茶を運ぶ。優未は相変わらず……いや、いい年だしもう結婚してないとらおかしいか?

寅子「(名刺を見ながら)労働省の……今日はわざわざお越しいただきまて」

役員「男女の雇用における不平等を解消すべき法案を制定すべきという話になっておりまして、先生が婦人法律家協会の副会長時代にお書きになった『雇用における男女平等の判断基準の考え方について』という文章を読ませていただきまして……

(秋山の産休をめぐってみんなで署名活動し、竹もと集まったときの回想)

先生に労働省男女平等問題専門家会議の座長として参加していただきたいのです」

 

寅子「ごめんなさい!せっかく旅行の計画を練ってくれていたのに」

航一「『労働省男女平等問題専門家会議』

寅子さんが描いていた理想がもう少しで形になるのかもしれないんでしょう。旅行なんていつでもできる。これこそ、寅子さんがやるべきことじゃないですか」

寅子「ありがとう、航一さん」

 

つづく

 

 

 

 

 

虎に翼最終回 よねバージョン

1973(昭和48)年4月4日、最高裁は刑法200条は憲法14条に違反して無効と判決、美位子は刑法199条のもと情状を酌量して懲役2年6月、執行猶予3年が確定した。

 

山田轟法律事務所で電話応対する轟

轟「取材は全てお断りしています。はい、申し訳ありません。失礼します」

 

尊属殺人事件の弁護をしたよねと轟のもとに取材が殺到。しかし、美位子の話を聞きたい記者も多く取材は全て断っていた。 

美位子「私のせいでいつまでも迷惑をかけて。でも、取材は受けても大丈夫です。私は平気ですから」

よね「この前はああ言ったが、やっぱり、いつまでもここにいるのはよくない。大学の同期で新潟で喫茶店をしている友人がいるんだ。そこで働いてみるのはどうかな?」

美位子「ここにいてもいいって言ったじゃない。もう依頼人と自分を比べたりしないし」

 

このことはよねの独断ではなく、轟や寅子とも話し合い、涼子の承諾も得ていた。

轟「ここにいたら、いつまでも事件のことを忘れられないだろ。誰も事件のことは知らない場所で人生をやり直したいほうがいいと思うんだ」

美位子「どこに行ったって忘れることなんてできない。それならここにいても」

よね「いや、忘れるんだ。すべて忘れてやり直すんだ。そのためにここにいては……」

美位子「よねさんには私のことなんて分からないよ。父親にあんなことをされた人の気持ちが……」

よね「私にも分かるよ。いや、実の父親ではないが、私を引き取って養子にしてくれて、法学部にも通わせてくれ、父親のように思っていた男に……いうことを聞いちゃいけない、ここから出るべき、そう思ってもできなかった」

驚く轟、ここに来る前にそんなことが?と思う

美位子「よねさんにもそんなことが。その男とはどうなったの?逃げてここにきたの?」

よね「弁護士になったら逃げてやろうと思ってた。でもその前に、空襲で」

轟のはっとした顔 その奥にあるマスターの写真に焦点が合う

 

よね「とにかく、1度新潟に行ってみないか?決めるのはそれからでいい」

 

美位子は部屋に戻り、よねと轟がフロアに。

あのときとは逆によねが階段の下にて、テーブルに轟が 

轟「全然、知らなかったよ。恩人だって言ってたじゃないか」

よね「恩人には変わりないさ。行き場のない私を引き取ってくれ、法律を学べる学校に行きたいが保護者の許可が必要、おじさんか何かのふりをして、承諾書を書いてって頼んだら、それならいっそのこと養子にならないかと。あいつがいなかったら、今の私はない。それにもう昔の話さ」

立ち上がり「おやすみ」と言い残し2階に上がるよね

呆然とする轟の顔の奥にマスターの写真

 

回想 マスターの自宅

マスター「俺の母親はお妾さんで、ここはいわゆる『妾宅』ってやつ。お袋が死んで追い出されるかと思ったけど、いてもいいって言われてて。『燈台』は父に出してもらったお金で始めたんだ。洋楽を聞かせる店にしたったんだけど、男たちが求めるものはそれじゃなかった。赤字続きばっかりで」

よね「お金のために女給を置くようになったのか?」

マスター「あぁ。でもそうやってしか生きられない女もいる。俺の母のように。かりそめだって分かっててもそれを求めずにおれない男も」

 

数日後、よねはマスターの養子となり、マスター死後、「燈台」の権利を相続する遺言状も作られ、よねに名律女子部入学許可書も届いた。そのお祝いの食卓で

よね「これからはやっぱり、夜は燈台で働くよ。」 

(試験勉強をしていた間は仕事を休んでいた)

マスター「そうか。勉強が辛くなったらいつでも言えよ」

よね「そんなことあるわけない。弁護士になってお給料たくさんもらえるようになったら、あのお店をジャズバーに戻せないか?」

マスター「よね先生が俺を雇ってくれるのなら、仰せのとおりにいたしましょう」

 

その夜、よねの寝室にしのびこむマスター よね「なんだ、何をするんだ。やめろよ」

マスター「緒方にはさせたんだろ。ずっと我慢していたのに」

「緒方」の名前を聞いて、身体が固まり、そのままなすがままにされるよねの顔のアップが今の寝室で横たわるよねの顔に変わり頬には涙が😢

 

後日、山田轟法律事務所

よね「家庭裁判所所長!おまえが、それも新潟の!」

寅子「そうなの。所長になるのは不安だけど、新潟は以前にも三条支部に行ったことがあるし。航一さんとはまた別居生活になるけど、3月に定年退職したら新潟に行きたいっていってくれてて」

轟「夫倡婦随の逆をいくわけか」

寅子「それで、あのライトハウスの件は?」

よね「今、抱えている案件が終わったら、美位子とふたりで行ってみようかと」

寅子「じゃぁ、みんなで行きましょうよ。ヒャンちゃん、梅子さんも誘って」

 

女子部5人と玉、航一、轟、汐見、美位子の総勢10人で新潟の海に!

(男三人は玉の抱っこ係?いや5、60代か、待って梅子さんは80代?道男も連れてくるべき?)

女子部5人が海の近くに、少し離れて玉が座り、あとの人たちはもう少し離れた場所に座ってる

美位子「ありがとう、轟さん、ここに連れて来てくれて。ここで私、やり直してみる」

うなづく轟

 

山田轟法律事務所

よね、轟、轟のゲイ仲間と山田ママたちが本をダンボールや食器をダンボールに入れたり、机や椅子を梱包して引っ越しの準備をしている

 

ママの知り合い「本当にこの値段でいいんですか?素敵なシャンデリア」

轟「ここを新しくするのに不釣り合いと思っていて、引き取ってくれる人がいてありがたいですよ」

 

回想 新潟に行く少し前

轟「居候させてもらってる身でなんだけど、お前もここを出たほうがいいんじゃないか。俺たちが集うのにちょうどいいと便利使いさせてもらっていたが、もっと明るくて女性の依頼人も来やすい場所のほうが。ここを売って別の場所に新しく事務所を構えないか?」

よね「ここを売って、買うのはどんなやつだろうね。ここで商売をしたいやつが何を扱うか。ここはそんなやつには渡したくない」

別の日

遠藤の定年退職の祝いで集まっている

「退職金で夢だった僕たちが集えるような場所を作りたいんだ。ここも好きだけど、ここは一応法律事務所でもあるし」

ゲイ仲間1「いいね!みんなでお金を出しあって」

ゲイ仲間2「どっかいい物件ないか探してみようよ」

顔を見合わすよねと轟

 

荷物が運び出されがらんどうになった事務所

山田ママ「このステンドグラスはどうします?取り外せなそうだしこのままに?」

よねが立ち上がって「いや、これは」

しばらく燈台のステンドグラスの前に立ち

手にしていた金づちでパーン!!

(トリミングする前の写真見たら泣けてきた。ゴメン、悪者にして。ステンドグラスも割ってごめんなさい)

 

驚くみんな、弾け飛ぶガラスの欠片が舞って輝き、ロゴスコープアニメーションに変わって……

「どこから春がやってくるのか……」とオープニング曲が流れる。

ロゴスコープアニメもよねバージョン。

 

曲が終わり、新しい明るい日差しの入る事務所で依頼人の話を聞きているよね 

「大丈夫です、私はあなたを守ります」完